一級品とは何か
道に落ちている石をルーブル美術館に飾れば
「これが古代エジプトで占いに使われていた石かもしれない」と思う人もいるだろう。
更に上のような説明を石の横に於けば99%の人が信じるだろう。
僕が思う一級品というのは、五感すべてが興奮する作品だと思う。
バカかと思うかもしれないが、芭蕉の句を読むと、僕は四季の風を感じる。
またミケランジェロの作品を見れば、システィーナ礼拝堂の匂いを感じる。
感受性というのは、僕の中でそういうイメージだ。
伊藤若冲が今年生誕300年。僕は彼の作品の中で、最も感銘を受けたのは、昨年京都まで足を運んだ天井画。
この記事を参考にしてほしい。
鮮やか若冲の天井画 京の秘宝、今秋21カ所で特別公開:朝日新聞デジタル
見上げる姿勢で見るからこそ見える景色というものがある気がする。